・転職、どうせなら田舎にしようかと迷う…
・田舎への転職は辛いって言うしなぁ…
・田舎に転職したけど、ちょっと辛い…何とかならないかな
こんな疑問を解決します。
田舎(大分県、北海道)への転職経験のある私の意見は、結論から言えば「転職なら都会で」ですが、転職するかどうかを考えるときは、それぞれの事情があるもの。
この記事では、田舎への転職が辛い理由や実際に田舎に転職した人たちの生の声を紹介しつつ、転職の際に検討すべきこと、そして、田舎への転職の辛さを回避する方法を紹介していきます。
エージェント | 詳細 | 案件数 |
ギークスジョブ | レビューを見る | 1575件 |
エンジニアルート | レビューを見る | 164件 |
Midworks | レビューを見る | 1521件 |
フューチャリズム | レビューを見る | 2238件 |
クラウドテック | レビューを見る | 7533件 |
ポテパンフリーランス | レビューを見る | 438件 |
フォスターフリーランス | レビューを見る | 347件 |
レバテックフリーランス | レビューを見る | 15503件 |
リモートビズ | レビューを見る | 11299件 |
エミリーエンジニア | レビューを見る | 612件 |
※案件数は記事執筆時点のものになります。
Contents
田舎への転職が辛い理由
田舎への転職が辛い理由はいくつもありますが、人によって状況は違います。
ここでは、辛いと感じる理由のすべてを挙げるので、思い当たるところがあれば参考にしてみてください。
田舎は年収が少ない
「地方は給料が少ない」と聞きますが、実際に、数字を出してみると地域ごとに差があることがわかります。
※政令指定都市を含む都道府県に色を付けました。(出典:都道府県年収ランキング)
都会の方が収入が高い傾向があるのがわかります。
同じ地域においても、職種によって給料は違いますが、傾向として「田舎は収入が低い」というのは知っておいた方がいいですね。
田舎は選べる業種が少ない
よく「田舎は働き口がない」と言われますが、これは「仕事がない」ではなく「選べる業種が少ない」ということです。
都道府県ごとの有効求人倍率を整理した表です。
(出典:ファンジョブ「有効求人倍率(令和元年8月)都道府県ランキング)
※政令指定都市を含む都道府県に色を付けました。
「働き口がない」と言いますが、田舎にも仕事(求人)はありますし、有効求人倍率も都会と田舎でそれほど差が見られないので、地方だからと言って一概に「仕事がない」とは言えないでしょう。
しかしながら、「選べる業種が少ない」というのは間違いなさそうです。
有名転職エージェントサイトで、勤務地を東京都、新潟県、青森県、職種をクリエイティブ職、年収制限なしで検索したところ、以下のような結果になりました。
(地域の選定は、有効求人倍率の1位、20位、46位としました(横浜市を含む神奈川県は47位ですが除外しました)。)
※いずれの数値も2019年10月8日に各サイトで検索、doda (https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchTop/j_from_global_navi__True/)マイナビエージェント(https://mynavi-agent.jp/)、エン転職(https://employment.en-japan.com/)
「クリエイティブ職」での数字ですが、全体的に同じような傾向がみられますし、新しいジャンルの仕事ほど田舎での求人は少なくなります。
やりたい仕事が見つかりにくいというのは大きな問題ではないでしょうか。
田舎は将来性のある企業が少ない
この表は、各都道府県に存在する株式会社と上場企業の数です。
(出典:上場企業サーチ「都道府県別株式会社数と上場企業(2019年10月7日更新)」)
※政令指定都市を含む都道府県に色を付けました。
この表を見ると一目瞭然で、将来性のある会社(上場企業)が都会ほど多いことがわかります。
転職当初はよくても田舎ほど、「将来会社がどうなるかわからない」となりやすくなるということです。
将来性のある会社が少ないということは、将来性のある仕事も少ないということで、これもまた、田舎への転職が辛い理由になるでしょう。
田舎での生活は不便
「田舎の生活が不便かどうか」というのには様々な指標があると思いますが、ここでは、自家用車の普及状況を見ていきます。
自家用車を持っているということは、逆に言えばそれだけ「公共交通機関が普及していない」とも考えられるからです。
(出典:自動車検査登録情報協会)
※政令指定都市を含む都道府県に色を付けました。
「田舎は車がなければやっていけない」と言いますが、その傾向が強いのがわかります。
公共交通機関が十分でない、スーパー、コンビニ、病院などが家から遠いなど、住むのに不便なことが想像できますね。
田舎への転職を考える際には外せない要素なので、きちんと検討しましょう。
田舎への転職が辛い理由のまとめ
これまで「田舎への転職が辛い理由」を紹介してきましたが、「田舎は…」と巷で言われる通りのデータだったのではないでしょうか。
田舎ほど年収が少なく、転職先として選べる業種、将来性のある企業が少なく、生活も不便な傾向があるということです。
転職先を検討するための要素は、人によって様々ありますが、全体的な傾向として押さえておくのがいいでしょう。
田舎への転職経験者や検討中の方の声
「田舎へ転職して、実際に田舎で暮らしてる人の感想が聞きたい」、「他に田舎への転職を検討してる人の考え方を知りたい」という思いに答えるため、田舎への転職経験者や検討中の方の声を集めました。
「東京在住者の今後の移住に関する意識調査」の結果概要
まずは、田舎への転職(移住)に関して東京在住者がどう考えているかについて紹介します。
(出典:「東京在住者の今後の移住に関する意識調査」の結果概要 首相官邸)
(出典:「東京在住者の今後の移住に関する意識調査」の結果概要 首相官邸)
これは、平成26年に行われた東京在住の18歳~69歳を対象にした調査結果の抜粋です。
移住する上での不安・懸念点、移住を希望しない理由の両方で
- 働き口が見つからない
- 公共交通機関の利便性
- 日常生活の利便性
が挙がっています。
すでに見てきた通り、東京在住者の不安・懸念は的を得ています。田舎への移住(転職)を考えるにあたっては、やはり気になるところでしょう。
【経験談1】転職・帰郷を後悔しています。
こちらの方は、東京の上場企業で働いていた28歳の女性です。
いろいろな事情があり、帰郷して田舎の実家から通勤できる小さな会社に転職したとのことですが、後悔されているようです。
- 15名程度の会社
- ド田舎(生活環境)
- 大卒新卒以下の給料
転職前から分かってはいても、いざ転職して直面してみると、なかなか耐えがたいもののようです。
最後の方で「結局、私は辛い現実から逃げただけでした。東京での生活、仕事が恋しくて仕方ありません。」とコメントしています。
都会から田舎への転職は仕事の内容はもちろんですが、生活環境も大きく変わります。
具体的に実生活をイメージアップして、楽しく続けられそうかを考えるのがいいでしょう。
【経験談2】子育て、田舎での生活環境、両親との関係が不安です。
田舎への転職は、「仕事のことだけを考えればいいわけではない」ということがよくわかる相談内容です。
- 生後5ヶ月のお子さん持ち
- ご主人は職場で自信喪失
- ご主人側の父親からの帰郷の誘い
- ご主人の地元は買い物や通院にも不便
- 子育てする地域の選定
- 義理の両親との気を遣う関係
これは、転職する本人の相談ではありません。その奥さんのものです。
家族での田舎への転職は、仕事をする本人だけでなく周りの人を巻き込むこと、仕事以外の部分、特に生活する場所、子どもの育て方、生活の便など、考えることは盛りだくさんなのですね。
「田舎 転職」でTwitter検索をかけた結果
ライザのアトリエ。人口5千の村から進学して上京し、パワハラを法律事務所に相談しつつ転職を繰り返した知り合いの子がため息と共に放った「東京に居た人には理解出来ないでしょうけど、どんな目にあってもあの田舎には絶対戻りたくないんです」という言葉が思い出されるので刺さる人はキツイんだろな
— バケツヘッド@27日模擬甲冑戦闘練習会 (@Baketu_head) September 30, 2019
「東京に居た人には理解出来ないでしょうけど、どんな目にあってもあの田舎には絶対戻りたくないんです」という言葉はかなり強烈です。余程、田舎での生活にデメリットを感じることがあったのでしょう。
転職した彼氏の手取り13万ちょっと。大学卒業した私もこれぐらい。田舎だとこの額普通なのが恐ろしい。
+車必須だから維持費と税金と保険でめっちゃ持ってかれて毎月本当に苦しくて無理。— ゆず@婚活 (@yuzu1994kon) September 30, 2019
田舎だと収入が低いのもありますが、車が必須なのも痛いところです。車は税金、保険料などの維持費がかかるので、思った以上にお金がかかります。
都会の方が生活費がかかるイメージもありますが、そうとも限らないようです。
田舎への転職を考えるときに検討すべきこと
田舎への転職は、様々な要素が絡んできます。ここでは、田舎への転職を考えるときに検討した方がいいことについて紹介します。
田舎での生活を具体的にイメージアップする
朝起きて、朝食を摂って、家を出て、通勤して、出社して…と、1つ1つの行動を具体的にイメージアップしましょう。コツは、これを1年間分することです。
理由は、徹底的かつ具体的にイメージアップすることで転職後に「こんなはずじゃなかった」というのを防ぐためです。
- 朝は何時に起きるのか
- 朝食はどこで買った何を食べるのか
- 家を出るのは何時か
- 通勤手段は何か
- どのくらいの時間がかかるのか
こういったところろまで掘り下げるのです。
これを丸1日分、そして、1年間分イメージアップしましょう。
すると、例えば東京から北海道への転職なら、「冬は雪が積もって大変。そのときの生活は?」というところまでイメージアップできます。
また沖縄への転職なら、「夏には台風が頻繁に来るぞ。この時の通勤は大変だろうな」と想像できます。
田舎への転職後、仕事や生活がうまくいかなかった場合のことを考える
転職後の生活が、絶対うまくいくとは限りません。
- 新しい職場になじめない
- 近所づきあいがうまくいかない
- 子どもがいじめにあった
- 大きな病気が見つかった
仕事以外にも、生活する上で考えておかなければならないことはたくさんあるのです。
田舎への転職後の生活がどうしてもうまくいかなかったとき、都会に転職し直すことはできるのか、結婚されているなら、配偶者に働いてもらうという方法も考えられると思います。
転職後の生活がうまくいかなかった時のこともきちんと考えておきましょう。
田舎への転職の辛さを回避する方法
田舎への転職は、必ずしも辛いものではありませんが、ここでは「そもそも転職する必要があるのか」というところから、田舎への転職の辛さを回避する方法を紹介します。
転職せずに会社に残る
転職先が田舎かどうかに関わらず、転職で収入、生活面ともに有利になるとも限りません。
(出典:doda「転職して良かったこと・後悔したことTOP10」)
転職エージェントdodaの調査によれば、上の表のような理由で転職を後悔している人がいます。
また、厚生労働省の調査(転職者実態調査の概況)でも、転職後の職業生活全体において「不満足」と回答した人の割合は10%にも上っています。
転職理由も生活環境も人それぞれですが、「転職せずに会社に残る」という選択肢があることを忘れず、検討してみるといいでしょう。
田舎暮らしに満足できる「何か」を見つける
田舎への転職後は、仕事がうまくいっていてもプライベートが充実ていないと「不満足」につながるものです。(仕事がうまくいっていないならなおさらです。)
アウトドアな趣味でもいいでしょう。また、ネットがあれば何でもできる時代なので、ネットでできる何かを始めるのもいいでしょう。
これは、転職前のイメージアップの段階で、仕事以外で田舎暮らしに満足できる「何か」を考えるのがコツです。
キャンプや釣りなど、周りの人を巻き込めるものなら続けやすいし、人の輪も広がりやすいのでおすすめです。
時々、都会や地元に帰る
【【経験談1】転職・帰郷を後悔しています。】の相談にもありましたが、田舎への転職は環境の変化が大きく、都会での仕事や暮らしが恋しくなったり、ホームシックになったりしやすいです。
だから、転職後も「時々、都会や地元に帰れるかどうか」は確認した方がいいです。
例えば、東京から岡山などへの転職の場合、交通費、帰省のための時間などを考えると都会に出るのも一苦労です。
どのくらい都会に出たいか、地元に帰りたいかなどを費用面も含めてイメージアップしておくようにしましょう。
私にも経験がありますが、転職後は「土地への愛着」が暮らしやすさに大きく関わってきます。たまには都会や地元に戻りつつ、愛着の持てる地域に転職するのがいいですね。
田舎以外での転職先を探す
田舎の方が転職するのに簡単というわけではありません。
【見出し1-2 田舎は求人が少ない】の表の通り、有効求人倍率は、令和元年8月時点で全国平均1.59に対し、最も倍率の高い東京でも2.10に過ぎないのです。
また、東京に続き2位以下は石川県が2.03、岡山県も2.03、広島県が2.02、岐阜県が2.01などとなっています。(最も有効求人倍率が低いのは神奈川県で、1.18です。)
「『田舎に転職する負担』を考えれば、有効求人倍率の差がそれほど大きな問題ではない。」ということが言えるのではないでしょうか。
さらに、すでに【田舎は選べる業種が少ない】や【田舎は将来性のある企業が少ない】で紹介した通り、求人数やその業種は都会の方が圧倒的に多く、「やりたい仕事」に就ける可能性は都会の方が大きいでしょう。
何か理由があって田舎に転職するのはありだと思いますが、都会で仕事を探すメリットは十分あります、田舎以外での転職を探してみてはいかがでしょうか。
フリーランスで独立する
田舎で働きながら、都会と同じ給料をもらう。
一つの方法としてフリーランスがあります。
在宅勤務が可の案件も、働き方改革で増えてきていますので、田舎だろうがどこだろうが、ネットさえあれば働くことが可能です。
特にIT系のフリーランスは需要が多く、給料も高いのでおすすめです。
フリーランス職種 | 平均案件報酬 | 詳細 |
WordPressエンジニア | 60万円〜80万円 | 詳細を見る |
Webコーダー | 30万円〜50万円 | 詳細を見る |
フロントエンジニア | 60万円〜80万円 | 詳細を見る |
動画編集者 | 0.5万円〜1万円(動画1本) | 詳細を見る |
ブロガー | 10万円〜300万円(月収) | 詳細を見る |
データサイエンティスト | 80万円〜120万円 | 詳細を見る |
フリーランスエージェントのサイトをまとめたので、参考にしてみてください。
エージェント | 詳細 | 案件数 |
ギークスジョブ | レビューを見る | 1575件 |
エンジニアルート | レビューを見る | 164件 |
Midworks | レビューを見る | 1521件 |
フューチャリズム | レビューを見る | 2238件 |
クラウドテック | レビューを見る | 7533件 |
ポテパンフリーランス | レビューを見る | 438件 |
フォスターフリーランス | レビューを見る | 347件 |
レバテックフリーランス | レビューを見る | 15503件 |
リモートビズ | レビューを見る | 11299件 |
エミリーエンジニア | レビューを見る | 612件 |
※案件数は記事執筆時点のものになります。
田舎への転職が辛い理由とその対処法のまとめ
田舎への転職は、仕事だけでなく生活環境も大きく変わるので、家族など、周りの人を巻き込む大きな決断になります。
この記事で紹介してきたように、特別な理由がない限りは田舎への転職はデメリットが目立っています。
転職は、生活環境が大きく変わるので、田舎でなくとも精神的、肉体的な負担を感じやすいのでストレスを抱えやすいイベントです。
この記事で紹介した【田舎への転職が辛い理由】や【田舎への転職経験者や検討中の方の声】をみなさんの条件に置き換えて、転職するのかしないのか、するとしたら本当に田舎に転職するのか、都会にするのかを検討するといいと思います。
働き方は生き方です。
転職の理由は人それぞれでしょうが、転職するもしないも、その結果が幸せにつながればいいと思います。
みなさんの転職活動が、うまくいくことをお祈りしています。
https://makenippon.com/wordpress/enjoy-life-english/archives/3577