日本の社会には、セクハラやパワハラのように、権力や立場を利用し精神的・肉体的な苦痛を与える「ハラスメント」が蔓延しています。
一体なぜそのような「ハラスメント」は発生し、また止めることができないのでしょうか?
今もどこかでハラスメントをしている人がいて、それが原因で精神的な苦痛を感じている人がいるのです。
この記事では、そんな「日本における代表的なハラスメントの種類」について解説していきたいと思います。
Contents
日本の職場に存在する様々な「ハラスメント」
ハラスメントには様々な種類が存在します。
主なハラスメントは以下の通り。
セクシャルハラスメント
ハラスメントというと真っ先に思い浮かぶのがこの「セクシャルハラスメント」です。
「セクハラ」という言葉は日本中で広く認知されており、実際に多くのセクハラ事件がニュースになったりしています。
その多くは男性→女性に対する性的な言動や行動ですが、まれに女性→男性へのセクハラが行われることもあります。
パワーハラスメント
主に職場の上司→部下に対して行われるハラスメントで、通称「パワハラ」と呼ばれています。
役職や地位が上の立場にあるものが、権力を盾に精神的、肉体的な苦痛を与えることです。
長期的にパワハラを受けて鬱やノイローゼになってしまうケースも多く発生している厄介なハラスメントの一つです。
モラルハラスメント
最近になって広く認知されてきた印象のあるハラスメントの一つで、通称「モラハラ」と呼ばれています。
セクハラやパワハラのような直接的な被害を受けるのではなく、無視をされるなど精神的な苦痛を長期的に受けるものです。
本人や加害者以外の人たちが気が付かない「嫌がらせの隠避」がされやすい特徴があるので、かなり厄介なハラスメントといえます。
スメルハラスメント
多くのハラスメントは、相手→自分に精神的・肉体的な苦痛を与えられるものですが、このスメルハラスメントは、体臭や口臭などのにおいによって周囲の人たちが不快に感じるハラスメントなのです。
多くの場合、本人が自分の体臭や口臭に気が付いていないので、周囲の人もなかなか指摘できないというのも特徴の一つとなっています。
アルコールハラスメント
歓迎会や送別会、忘年会、新年会などの会社の飲み会において、上司や先輩から飲酒を強要されるハラスメントで、通称アルハラと呼ばれています。
人によってはあまりお酒を飲めない体質であったり、1滴も飲めない下戸な人もいるにも関わらず、その許容量を超える飲酒を強要するこのハラスメントによって命に危険が及ぶ可能性も発生してしまうのです。
ジェンダーハラスメント
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、日本の多くの職場で存在するハラスメントの一つです。
「男なのに力ないわね」「女なのにいっぱい食べるね」といった性別に関する偏見からくるその言葉は、言った本人はあまり悪気がないことが多いのですが、受け取る人に大きな精神的ダメージを与えてしまうのです。
上記の6つのハラスメントは、あくまでも代表的なものにすぎません。
実際には他にも「リストラハラスメント」や「テクスチュアルハラスメント」「アカデミックハラスメント」など、トータルで30種類以上のハラスメントが存在しているのです。
ハラスメントが理由で転職できるの?
会社を辞める理由が「上司がむかつく」とか「セクハラを受けた」だと後ろ向きで、転職活動影響が出るのではといつ心配があると思います。
実際に転職先の面談で正直に話すかは別として、ハラスメントが理由で会社を辞めた人はどれくらいいるのでしょうか。
参照:https://www.workport.co.jp/corporate/news/detail/689.html
WORKPORTの調査結果によるとハラスメントを受けた際の解決方法の1位は退職です。昔と違い、我慢するなんて文化はなくなってきているのだと思います。会社で働いていて、上司のパワハラがひどく辛いなら、転職を考えるのは至極当然の流れになってきているのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本来であれば会社のトップである経営権を持つ人たちや役職者たちが率先してハラスメントへの理解や防止策の実施などを行うべきではありますが、まだまだ多くの企業ではハラスメントが発生してしまっているのが実情です。
もしも長期間に渡りハラスメントを受けている状況であるのであれば、勇気を出して会社の然るべき部署(相談窓口など)へ報告するべきです。
それでも改善されないのであれば、鬱やノイローゼ、人格破壊がされる前に「転職」という選択肢をすぐさま選びましょう。
人は会社の為に生きているのではなく、その人自身の幸せの為に生きるのですから。