7月のかめの読書感想文4
転職するなら読んでおくべき本シリーズ
他人のことが気にならなくなる「いい人」のやめ方
この本は、現職の住職である名取さんによって書かれている。
住職が「いい人辞めてしまえ」と言っているだけでも、この本は面白いと思わさせる。
実際に読んでみると、悪者になれと言っているのではなく、誰にでもいい人になってはいけないよと、仏教的な視点でわかりやすく、教えてくれる。
Contents
人と比べるのやめよう
おそらく、人間が評価されていると気づくのは、小学生くらいからだろう。
通知表だったり、テストの点数を見て、周りと比べて自分がどのくらいのポジションにいるのかを意識する。
そしてその評価という概念は、人生にずっと当たり前のようについてくる。
評価を気にするのは悪いことではないが、評価を得るために媚を売ったりしていると、自分が嫌になってくることもあるでしょう。
仏さまも、向かうべき目標は自分で決めている。私たちも自分流のやり方で、目標に向かっていけば、他人の目は気にならなくなる。
他人に目標設定されるのでなく、自分で幸せになれる目標を設定しよう。
気を使ったら、気をつかない時間をもうける
人に気をつかう場面は多い。そのによって、相手とのバランスが取れて、人間関係を良いものにしてくれる。
問題は気を使いすぎて、疲れる、病気になってしまうことにある。
気を使ったら疲れるのは当たり前とまず理解すること。そうすれば、疲れることにイライラしない。
言われればわかるけど、実際にはそんな簡単ではない。
理解できる余裕を持つには、気を使わなくていい空間や時間を、意識的にあなたが確保することだ。
散歩、ランニング、読書、気のおけない人たちとの会話、ストレスのない時間を意識的に持つことで、心のバランスを保つことができ、気を使った後に襲ってくる、疲れにもうまく対処できる。
いい人ぶるな。仮面を外そう
気づいたら、他人からの期待に応えることに精一杯になり、本当の自分とは違う「いい人」、「いい子」を演じてしまっている。
息苦しくなり、どっかで緊張の糸が切れて、精神的におかしくなり、うつ病になるなんてのは最悪の人生だ。
いい人って言うけど、いい人はある人にはそうであっても、他の人には違うこともある。
全ての人に対して、いい人になるなんて無理であることを理解しよう。
自分が理想とするいい人になることだけに注力しよう。その方が確実に、あなたの魅力や才能を発揮できる環境になっていく。
全てにいい人にならないためのコツとしては、以下がある。
愚痴は流す。相談は受ける
えこひいきはどこにでもある。そこで戦わない
好きな人のために疲れる
時にはバシッと縁を手放す
相手への依存をどれだけ減らせられるか。誰にでもいい人になろうとして、メールの返信やSNSの毎日に疲れてはいないだろうか。
反対に、なかなか返信が帰ってこずに、イライラしたり、悩んだりしていないだろうか。
そんな感情になってしまうなら、いっその事関わらない勇気を持つことが大切だ。
多くが、その人に頼らなくても何とかなるもので、自立するぞという気概があればできるはずだ。
思い切って、縁を切ることで、状況が一転して楽になることが多い。
また、相手があまりにもこちらの都合を考えていない理不尽な行動には、自己主張も重要。
無理して、好かれる必要はなく、煩わしい人にまで媚びる必要はない。
何度も言うが、全員に好かれることも嫌われることもできないのだから。
過去にとらわれないで生きる
ふと気づくと、過去の自分のことを頭の中で思い浮かべ、他人のことを思い浮かべ、ああすればよかったと思い悩むことがある。
それよりも、「なくしたものを嘆くより、今あるものを大切に」のモットーで、人生を振り返らずに進んだ方た、よっぽど人生を楽しむことができる。
過去は変えられないけど、今とこれからは変えられる
かめの読書感想文
他人のことが気にならなくなる「いい人」のやめ方
本書は、住職の著者が、「いい人」になるのは辞めようという、なかなかチャレンジングな本だと思います。記事に記載したこと以外にも、無駄ないい人になりすぎないように、空気を読まない人への対応や、他人の評価より自分の評価を大切にする考え方など、人生をすっと楽にしてくれるトピックについて書かれています。
「全員にいい人にならない」で「大切な人にいい人になる」、このマインドを作ることができる本です。