かめリーマンは2年前に転職をしました。
巷では、会社がつまらない、人間関係がうまくいかない理由で簡単に転職なんてするなといいいますが、今回の転職は完全に。。
上司がどうしようもなく曲者!
だから転職しました。
そんな転職するにいたったおよそ3ヶ月間の思い出を記録に残しておこうと思います。
Contents
突然やってきた救世主!?|上司の木村さん(仮名)
かめリーマンがマレーシアでとあるプロジェクトのリーダーとして働いていました。
そのプロジェクトは24時間365日のデスクサポートをするセンターの立ち上げでした。
前任者たちが、途中で資金が尽きて、そっぽを抜かして中途半端に赤字を垂れ流している状態。
ぼーっと暇していた、かめリーマンに、日本の役員が「お前がなんとかしてこい」と辞令が飛んだのです。
まずは、とにかく状況把握。半年くらいして全体像が見えてきた時に、日本から「来週から、木村さんが君の上司として行くから、しっかりやってくれ」と連絡あり。
資金繰りや、日本の役員の報告など、管理面の仕事を私の代わりにメインでやり、私はよりサポートセンターの立て直し実務に集中できると思ったものでした。
そして、これから最大の敵となる木村さんとの初対面。
『かめリーマンくんは、実務に集中して。僕がめんどくさい仕事は全部やるから。僕が役員への報告、僕が投資に必要な資金繰りやるからね。』
単なる偏見ではありますが、木村さんはとにかく『僕が』を多用する。52歳だったと記憶しているが、
正直『僕』を連発する彼が、なんか気持ち悪かった。
あれ?って思い始めた木村さんの行動1
木村さんと仕事をしていて、すぐに「ん、あれ?」って思うことがありました。
それはとにかくメールの返信が遅いこと。
依頼のメールを出しても、無視されることがほとんど。
直接デスクに伺い「朝に出したメールの件ですが、返信いただけますか」と言うと
『オッケー。僕に任しておいて』とのこと。
それでも返信はなく、数時間後に、もう一度お願いするも
『あっ。ごめんね。これからすぐにやるね』とのこと。
数時間後。。返信はなし。
忙しいのかなと思い、最初は我慢していましたが、この無視プロセスは、私のメールの8割の確率で発生することがわかった。
「この先、大丈夫かな」と不安になった。
あれ?って思い始めた木村さんの行動2
突然、インドの現地法人からメールが入ってきた。
「木村さんが対応すると言っていた、政府向けの提案資料の件はどうなりましたか?」
私は
「…」
「すみません、何のことでしょうか?」
「え!社長が政府にトップセールスした時に、木村さんも帯同してて、かめリーマンさんが提案書を後で提出すると言ってた件ですよ。明日、政府に出さないと、社長の顔にも泥を塗ることになっていましますよ!」
「…」
「わかりました。至急確認して対応します」
すかさず木村さんのデスクに直行し、確認すると、
『え!そんなこと言ったかな。僕の英語を聞き間違えたのかも』
私に提案させると言ったのであれば、聞き間違えるも何もない。
さらにインド現地法人のインドから、トップセールスの後に、正式に依頼のメールを木村さんに出していることも確認していたので。
こいつは嘘をついている。
と思うようになってきたのです。
あれ?って思い始めた木村さんの行動3
当時マレーシアで、一緒に働いていた他社の太田さん(仮名)。
かめリーマンが担当しているプロジェクトと同様の事業を、日本の第一人者として、20年間やってきたエキスパートです。
偶然、マレーシアで知り合いになり、大学の先輩だったこともあり、かめリーマンが従事している仕事のサポートをお願いしていたのです。
上司の木村さんが、来る前は私が予算管理もしていたので、太田さんに業務発注をして、デスクサポートセンターの再構築の一部を担当してもらっていました。
木村さんが予算の担当をすることになったので、過去の経緯を説明し、下期も発注を継続する旨を説明をして、了承を得ました。
発注手続きは、私の方で行い、承認手続き(システム上で、承認ボタンをポチっと)をお願いしたところ、案の定「ノーレスポンス」です。
いつもの通り、5、6回ほど催促するも、ひたすら無視される。
太田さんも、日本から業務作業者を呼ぶ必要があったのですが、発注書をもらわないとアサインできない。
かれこれ、1ヶ月たっても承認が降りない。何度もデスクに行って、お願いするも「うん、やっとく」と言っては、承認はおりない。
これは、まずいと思い、直属上司とは違うが、他の上司に相談したところ、こんな声が…
「あの人、本当に不思議だよね。全くレスポンスがないんだよ…」
私にだけではなく、他の人からのメールにもレスポンスがないようだ。。。
てっきり、私にだけ嫌がらせをしているのかと思うようになって、精神的にも少しイライラしていたところでしたが、私だけでないと知り、変な安心感を抱いた記憶があります。
同時に、やはり何かがおかしいと。。
判明した木村さんの仕事スタイル|私の危機感は大幅にアップすることに
いろいろと不信感を持った私は、日本側の先輩に相談したところ、こんな返答がありました。
先輩「レスポンスが遅いって信じられないな。だって常務へのレスポンスはめちゃくちゃ早いよ」
私「…そうですか」
先輩「デスクサポートセンターも順調に立て直しができてるんだろ」
私「???。まだまともに売り上げも挙げられてませんよ。そもそも24時間回す、体制もできていません」
先輩「え!。そうなの。そんな報告にはなっていないけどなぁ。」
こんな会話をしていて、やっぱり変だと思って、彼が赴任する前に、所属していた部署の人にどんな人物だったのか聞いてみることに。
すると
「あー。あの人ね。とにかく最悪。上には、こび売って、自分は仕事でうまくやっているよように平気で嘘をつくし。とにかく昇格するために人生を費やしていたなぁ」
こいつは2年間の駐在で何もせず、嘘の報告をし続けて、帰国後に昇格するつもりだ…
無視して、日本に帰国。上位上司らに改善要求
私はこのままでは、仕事もうまくいかないし、このままだとセンター自体が潰れてしまうと危機感を持ったのです。
ローカルの社員からも、彼が何を言っているのかわからない、このままでは不安だと相談されるようになってきました。
そこで、木村さんの常務へのレポートを何とか入手して、彼と直談判をすることにしました。
なぜ、こんな嘘をつくのかと。
すると、彼はただ一言
「君たちが、ちゃんとやらないから、僕がうまく日本に報告しているんじゃないか。感謝したほうが良い」
カチンときた私は、我慢できず、休みを取って自腹で日本に行き、本社に本件について、改善要求をしにきました。
しかし、木村さんの日々の日本への嘘レポートのアピールが染み付いているせいか、これが嘘であることを信じたくないようで、
「本当なの。木村さんと話したの。君に落ち度があるんではないの」
全く取り合ってくれないし、なぜ、私だけのせいになるんじゃぁぁぁ。
そこで私は、メールのレスポンスが数ヶ月ないこと、ローカル社員が不信感を持っている、インドの件など、できる限りのことを証拠のメールとともに見せて説明した。
すると。。。
「仕事に専念しないで、そんな探偵みたいなことやって、ひどいな」
この瞬間、私の中で、ぷつんと何かの糸が切れた気がしました。
退職を申し出る
日本から戻ってきた後も、何とかセンターを立て直そうとするも、木村さんの承認がもらえない。
とにかく進むことができない。
何度も彼と話をするも、ことごとくスルーされる。
喧嘩できるならまだしも、わかったと言われて、何もアクションがない。
これある意味最強のラスボスと気づく。戦うことすらできない状況がずっと続きました。
このほかにも、いろいろと不毛なことはたくさんあるのですが、省略。
ついに、私はここで働く魅力を感じなくなり、精神的にもかなりやられてきた感がありました。
パスポート紛失、水筒をトイレに置き忘れること5回、携帯をレストランに置き忘れること3回。メンタルの消耗が、行動にでていました。
これはやばいと思い、嫁に相談し、会社を辞めたいと伝えたところ、快諾してくれました。
とにかく一度休んで、また他の会社を探せばいいんじゃないと。
その言葉で救われて、退職届けを木村さんに叩きつけました。
すると、「サインはできないよと」
今思うと不思議なのですが、退職するのに、上司と上位上司の承認が必要なのです。
完全にキレた私は、彼の上位上司である、日本の役員に退職を申し出たところ、
日本男児たるもの、簡単に終身雇用を捨てるべきではない
もうわけわかめ。
その後の、グダグダはもう省略。
最終的には、全てを無視して、人事に直接掛け合い、辞めることができました。
そして今は。。
会社を辞めた後に、転職活動をしてマレーシアのローカル社員に。
私にはそれなりのその業界で必要なスキルと経験があったので、1ヶ月で転職先を見つけることができました。
年俸は約1500万円、残業も月に数時間程度、人間関係も良好。
今まで何をやっていたんだろうと思うくらいの、充実した生活が遅れています。
日本企業は、辛いことでも、耐えて仕事を継続するのが美徳で、それを否定するつもりもありません。
しかしながら、人間関係が、明らかにおかしい状況の中でも、耐えて働くのは辞めたほうがいいです。
人間は弱い生き物で、一人では生きていけません。集団で、人に頼りながら、助け合いながら、生きていくのです。
その集団が、あなたにとって合わない状況であれば、そこで頑張れば頑張るほど、メンタルが潰れて、うつ病などの病気になります。
長い人生で、うつ病になったら、社会復帰はかなり難しい。家族にも迷惑をかけます。
そんな状況で頑張る必要はありません。
上司が嫌だから会社を辞めるなんて、甘えだという人もいました。もっと頑張れと。
私の考えは違います。
頑張れば成功するのではなく、成功できる環境で頑張りたい。