7月のかめの読書感想文3
転職するなら読んでおくべき本シリーズ
フューチャーワーク〜新時代で成果を2倍にする思考とスキル
一生一企業、終身雇用に疑いを持たなかった時代は、すでに変わりつつあります。
さらに、コロナにより在宅ワークが主流になり、働き方のNew Normalが一気にやってきました。
これに伴い、企業が求める成果は「ジョブ」から「スーパージョブ」になってくる。
つまり、これまでのジョブは企業の歯車として、定型的な業務と標準化されたプロセスで遂行するものだった。
スーパージョブは最新のテクノロジーを自分で吸収しながら、自分で業務を策定し、時には業務範囲を拡大していく。
もう一つは、繰り返し型ジョブからプロジェクト型ジョブへの移行。
プロジェクトのある一部分を、これまで以上に明確に責任を持って遂行する。中間管理職の必要性が淘汰されていくだろう。
この本では、このように働き方が変わる中で、生き抜くために押さえておくべき5つのトレンドが述べられている。
5つのトレンド
最適化
自己理解
パートナー
汎用スキル
Contents
表層思考から真相思考
これからの仕事のスタイルはアジャイルスタイル。
不確定の要素が多い中でも、とりあえず仮説を立てながら進めて、状況に応じて軌道修正をしようというもの。
「とりあえず、やってみて、ダメなら他の方法で」のサイクルを早く回すことが要求されます。
ここで大切なのは、物事を深く考える「深層思考」
どんなに早くサイクルを回しても、全体像や、ゴールを曖昧過ぎるまま進めると、空回りして前に進めない。
仕事の成果とゴールを明確にできればできるほど、すべきことが明らかになり、会社に想像以上の価値を提供したり、抱える課題を解決する可能性が高まる。
アジャイルで素早く進めなくてはいけないからこそ、短時間で深く考えることができる「深層思考」が必要。
効率化から最適化
仕事の効率化は基本中の基本。
これからの働き方は、成果を増2倍、3倍と増やす必要があるため、業務の効率化から業務の最適化を考える必要がある。
どんなに業務を効率化できても、その業務から得られる成果が小さければ、意味がない。
業務自体が本当に成果に直結している作業か見極めが求められる。
成果に繋がらないと思う業務は、思い切って捨ててしまおう。上司にやれと言われた場合は、作業時間をなるべく減らして対応して終わらせてしまう。
他者理解から自己理解
在宅ワークになり、コミニュケーションが乏しくなると、成果で会話をする必要があります。
そのためには、自分自身と周囲の環境について深く理解する。自分の大切にしていること、強み・スキルを把握して活かすことを考える。
生かせない仕事につくとモチベーションが低下するからだ。
また、自分の資質を洗い出して、「変わりにくい資質」、「変えても良い資質」、「変えたくない資質」の3つに分類する。
変えても良い資質に関しては、最新のテクノロジーを学び、リアルタイムに更新していく
自分の資質を定期的に見直し、仕事に活かすマインドを持とう。
チームワークからパートナーへ
一つ屋根の下で、一緒に働くにはチームワークはとても重要だ。
しかし、複雑で答えのない時代の働き方においては、より言葉でのコミニュケーションはハイコンテクスト型になる。
誤解を恐れず言うと、曖昧になって、誤解が生じやすい。
チームワークを超えた、相手のパートナーになる「センシティビティ(感受性)」が求められる。
センシティビティの高め方は、会社にとってどの成果が重要視されているか、成果の良し悪しを判断する基準、求められる成果の時間軸を意識することである。
どんなに努力しても、企業が求める成果でなければ、あなたは無能とされています。
高い視座と広い視野を持って、センシティビティをあげることを意識したい。
汎用スキル
今まで述べてきたことは、どの企業に行っても必要なスキルであり、これを「汎用スキル」と呼ぶ。
昔はジェネラリストが、今はスペシャリストの方が価値が高いと言われてきているが、どちらにせよ、この汎用スキルがないと、あなたの価値を最大限に発揮できないということである。
かめの読書感想文
フューチャーワーク〜新時代で成果を2倍にする思考とスキル
ここ数年で働き方が劇的に変わっていくのは間違いなさそう。物理的に人と接する機会が局限される中で、自分の価値をどう企業に見せるかは、意識して行動しないといけないと感じる。本書に書いてある、汎用スキルはなんとなく持っている人もいるだろうけど、意識してこのスキルを強化できることがわかった。今すぐに実践できる、スキル強化方法が、わかりやすく書いているので、未来のために1度は読んでおくべき良書である。