・新入社員だけどいずれは、海外で働きたい!
・将来は海外で働いてみたいけど、身につけるべきスキルって何?
・日本と海外では働き方に違いはあるの?
こんな悩みや疑問を解決します。
グローバル化の波がやってきて、海外の会社と英語で仕事をする人が増えてきました。
新入社員や大学生の中には、将来、一度は海外で働いてみたいと思っている人も増えてきているようです。
かめリーマンはシンガポールの外資系の会社で5年ほど、凡人リーマンをしています。
多くの日本人を仕事で、ご一緒させていただいてきて、できる人とできない人に、はっきりと違いがあることを経験しました。それは英語に限らずです。
この記事では、30歳までに海外に駐在したい、海外の企業に転職したい人、そんな新入社員や学生に、ぜひ身につけてもらいたい、スキルや習慣を3つにまとめました。
今のうちに、グローバルに通じる、高い視座と、視野を持ってバリバリに海外で働けるスキルを習得してくださいね。
Contents
スキル1:資料作成にこだわるな、話にこだわる
日本の企業に入ると、最初は議事録を書かされたり、資料作成が仕事の大半を占める場合が多いです。
海外で働くと、議事録を書くことはほとんどありません。企業の色によりますが、私は議事録をほとんど見たことがありません。
1つの会議のために資料を作成することも、日本に比べると圧倒的に少ないです。
原因は、内向き思考か外向き思考かの違いです。
日本企業は、上司や役員に、いかにわかりやすく説明して、承認をもらうかにこれでもかと努力を費やしますが、海外の企業はお客のために全力を注ぎます。
内向きの仕事に時間をかけるのは無駄だという思考が、自然にあるように見えます。
あなたが、どんなに頑張って、美しく、見やすい資料を作っても、誰も褒めてくれません。
ほとんど見ません。基本はベシャリで決まります。
この事実を考えると、若手社員時代に、資料作りに必死になるのはオススメできません。
勘違いして欲しくないのは、資料作りに必死になる必要はありませんが、資料の構成作りには、あなたの知識と脳を最大限に使ってください。
これは以下のテンプレートを使って、実際に書き出して見ることをオススメします。
資料の構成テンプレート
伝えたいことを理解してもらうための補足情報(根拠)を3つ準備
自分オリジナルの意見が入っているかここにテキストを入力
1分で説明してくれと言われたらどう説明するか
この4つに対して、必要な情報を収集し、あなたの意見を加えて、シンプルかつ明確な価値のある情報(インテリジェンスに)するのです。
これさえできれば、綺麗な図形もいらないし、カラフルな文字配列も不要です。(日本の企業背は少し見栄えよくしてあげてください)
このテンプレートで日々の作業をしていくと、会議の時の話に全く困りません。
後述しますが、会議で発言しない、発言内容に魅力がないのは、海外で働く上で致命傷です。
でも大丈夫。このフレームワークで仕事をしていれば、会話に困ることはありません。
1分で説明できる準備ができていれば、それを5分、10分、30分と伸ばすのは容易です。
あなたの思考はすでに整理されており、根拠情報も3つあり、自分の熱い意見を入れ込めばいいからです。
海外で働く際は、このテンプレートにぶれることなく進めれば、あなたの価値は上がり、職場での仕事もしやすくなるでしょう。
一見簡単のように見えて、この作業は時間と脳をフル使用し、めちゃくちゃ疲れます。海外で働きたいと思うなら、新入社員の頃から、この習慣でスキルを身につけましょう。
よく耳にする「資料は60%のできで良い」という言葉を鵜呑みにしないでください。
上記をやっていれば、資料作成なんて時間をかける必要がないという意味なのです。
スキル2:相手に完璧を求めない広い心を持つ
日本人は良くも悪くもマジメです。
私は海外すべての国で働いたわけではありませんが、出張を含めて20カ国ほどで働き、50カ国以上の国の人とコミニュケーションをしてきました。
間違いなく言えるのは、あなたの依頼に対して、期待通りの回答を得られる確率は、日本人と比べて、圧倒的に低いということ。
あなたが、「今度出す、新しいメニューの案を考えました。A案、B案、C案あるけどどれがいいかな」と添付ファイルとともにメールを送ります。
すると、可愛くて皆に人気のある営業部長のシェリーはこう言うのです。
「どれもいいわね。Dって美味しそうだけど、かめリーマン食べたことある?」
こちらの質問に対して、枠を外して、さらには質問で返してくるのです。
あくまでも一例ではありますが、こういったミスコミニュケーションは日常茶飯事です。
これにいちいち腹を立てていたら、メンがヘラって終了です。
日本人は、何かを進めるときに、段階的に周りの先輩などの意見を取り入れながら、上司の承認をもらって、さらに上の上司に提案、承認を繰り返します。(そういうルールが当たり前になっている)。
海外ではそうではありません、企画があなたの仕事であれば、意見は聞くものの、最終判断を仰ぐのもあなた、相手も一人か二人程度です。
ミッシェルからしたら、回答する義務もないのです。雑談程度に聞かれたとしか思っていません。
このように、日本と海外では仕事の進め方が大きく違うので、あなたの仕事はあなたが最終的に決断し、承認を取り、進めて結果を出さないといけないと把握しておきましょう。
これは、新入社員のうちに、どうこうすればいいという話ではありませんが、予想外のことがあっても、大きな心で余裕を持って対応できる精神力が必要になってきます。
精神力を向上させるコツは、2つあります。
精神力を向上させるコツ
筋トレで肉体的な余裕を持つ
業務分野で1つでいいから誰にも負けないスキルを習得する
筋トレは本当にオススメです。やってみるとわかるのですが、テストステロンが増加して、小さなことで悩まなくなります。
また、誰にも負けない、光ることができる分野があると、そこで企業はあなたに助けを求めてくれます。
うまくいかないことばかりだと、メンタルがやられますが、頼られることが少しでもあると、それを栄養にして、仕事を進めることができるものです。
海外で働くにあたり、メンタルコントロール、ストレス発散スキルは、日本にいる以上に、重要なファクターになってきます。
スキル3:会議で無言は絶対にNG
もう一つ、知っておいて欲しいのが、「沈黙は最悪なり」です。
会議に出席して、何も話さない人間は、能無しと見られます。
日本では、あなたたちまで出る必要もないだろうって人も参加依頼をだし、大人数で会議を開催し、話すのは3〜4人だけなんてことがザラではないでしょうか。
海外の会議スタイルは全く異なります。会議には必要な人間だけ出れば、良いのです。
もちろんCcで参加してもらった方が良い人には依頼しますが、その人が参加するもしないも自由。参加しなくても、開催者はなんら気にしないのです。
先ほどの項で、軽く述べましたが、海外では役割が明確に決まっています。この企画の仕事はジェームスの仕事、見積もりを作成するのは、営業のミッシェルの仕事、承認をするのがマネジメントのジョブの仕事です。
会議で参加マストの人間は、必要だから召集されているのであり、責任をもって、その会議で発言をしなければなりません。発言しないなら、仕事をしていないのと同じと見られるからです。
日本のように、会議に出席して黙っている人なんて、ほとんどいません。そもそも会議の目的すら把握していない人もいますしね。
海外で働くなら、会議の準備は超重要事項です。
「会議は準備が9割、本番1割」
会議の趣旨を把握し、あなたに求められることを推測し、回答を準備しておく。また、開催者に確認すべき事項を、あらかじめ整理しておく。
会議前のウォーミングアップをしっかりとするのです。そうすれば、会議で無言なんてありえません。準備したことを、堂々と話して、あなたの存在意義を表現しましょう。
私の同僚の日本人は、ローカルのシンガポール人に「けいたろう、お前は客先の会議で座っているだけで、楽な仕事だなぁ」とちくっと刺されたりしてます(笑)
資料作成の項でも説明しましたが、資料よりベシャリです。海外で働くには、事前準備をしっかりし、会議というアウトプットの場で、しっかりとアウトプットすることが必要です。
話せるようになるには、当然英語の力は必須です。しかし、それよりももっと大事だと痛感するのが、論理思考です。相手の発言をしっかりと理解して、相手に価値のある発言を返してあげる。
時には、想定外の質問や、意味不明な攻撃にも合うでしょう。その時に、どうやって対処するか、日本語ですらできないなら、英語では絶対にできません。
まずは日本語でいいので、ロジカルシンキング、相手を納得させる会話術などを、若いうちから意識して勉強しましょう。
なんとなくできる人もいますが、勉強している人間には、太刀打ちできません。
そして、苦手な人も勉強すれば、なんとなくできる人には勝つことができるのが、この分野の面白いところです。
英語はTOEIC800点でいい。あとはロードマップにしたがって、努力を続けるのみ
最後に、英語についてです。
海外で働きたいなら、英語のスキルは必須です。
どれくらいのレベルが必要かという疑問が必ず湧いてきますが、これには答えはありません。
しかし、大学生、新入生、若手社員には、これからたくさん勉強する時間がありますので、いくらでも挽回可能です。
社会人になってから、海外で働きたいと思う人向けに、英語勉強ロードマップ(下記の図)を別の記事でまとめました。
これはかめリーマンの経験に基づいて、まとめた自信作です。ぜひ、参考にしてみてください。
裏スキル:筋トレ、朝活、ツイッター
海外で働くというより、社会人として、お勧めしたい生活習慣を少し紹介しておきます。
筋トレ
多くの経営者が筋トレを習慣にしています。筋トレをする効果は、論文でいろいろと発表されていますが、かめリーマンの感じる効果は、
精神力を向上させるコツは、2つあります。
筋トレお勧め理由
週2でぽこっとお腹からバキバキに
テストステロンにより、精神がものすごく安定する
上司を殴れば、最悪倒せると思えて余裕が出てくる
私の筋トレの神様のテストステロンさんの本に具体的に書いてあるので、ぜひ読んでみてください。ガチで筋トレは人生を劇的に変化させてくれます。
Twitterで10万フォロワーを突破した、面白すぎるアカウントもぜひ、フォローしましょう。
「頑張れ」とツイートすれば「頑張れという言葉は時に人を傷付けるんですよ」とリプがつくし、「頑張り過ぎるな休め」とツイートすると「頑張らないと食べていけない無責任なこと言うな」とリプがつく。誰も不快にさせないなんて不可能なので多少の反対意見は気にせず言いたいこと言っていきましょう。
— Testosterone (@badassceo) June 20, 2020
朝活をやろう
朝活は自己研鑽をするために、絶対に確保すべき時間です。
かめリーマンは4時半に起きて、3時間を自己研鑽に利用しています。
・ツイート
・ジョギング
・読書
朝活は、家族にも邪魔されない、職場の同僚にも邪魔されないので、本当に驚くくらい集中できます。
1時間なんて、あっという間。また、朝から頑張ったという達成感により、仕事も入りやすいです。
可能であれば、起きた瞬間に、仕事のメールだけ、確認。返信できるものはしてしまう。また、夜中に来ているメールに対する、対応計画もその場で立てられるので、朝からの仕事で、余計な不安を消し去ることもできます。
そのあとに、30分ほどのジョギングをしましょう。脳だけでなく、体も目覚めさせ、体力もつくので、一石二鳥です。
もう一つ、私が実践しているのが、読書です。
と言っても1冊の本を読むのは大変だし、時間がかかります。そこで「Flier」です。
要約のプロが1冊を10分で読めるようにまとめてくれています。
これがあれば、毎日30分で3冊分の本の概要を把握できます。本は全部読んでも1週間すると、ほとんど忘れてしまいます。
概要でいいので、学んだことを即実践してみる。このサイクルが社会人のスキルアップには最適です。
ツイッター
Twitterは英語の勉強に使います。つぶやいて、ネイティブの人にコメントをもらいましょう。
今日の出来事や、日本のニュース、海外のニュースを140文字でつぶやきましょう。
最初はあまり深く考えずに、1日3ツイート。プロフィールに英語の勉強アカウントであることを記載して、レビューをお願い!と書いておきます。
すると、世界中の日本に興味を持っている、海外アカウントの方が、リプをくれるので、それで英語のコミニュケーション力や、SNS独特の英語表現も学べます。
真面目に勉強するというのは、デスクに座って何時間も参考書を読むことでは、ありません。
社会人なら、なおさら、自分の業務、キャリアパスにアラインできるような、勉強を取り入れましょう。
まとめ
いかがでしたか。
新入社員や大学生が、将来海外で働きたいと思っている方に、今から学んでおくべきスキルについて開設しました。
日本人独特の仕事文化では、海外で通用しづらい部分があることがわかっていただけたと思います。
資料作成にこだわりすぎない、相手に期待しすぎない、会議で無言はNGの3点は、ぜひ頭に入れておいてください。
英語に関してはTOEIC800点からスタート。その後はロードマップをしっかり立てて、地道に勉強していきましょう。
海外で働く魅力は、何と言っても世界中の多くの人と繋がれることだと思います。
想像もしない未来に出会える可能性も、無限に広がります。
ぜひ、一度海外で働いてみてください!